春の香り きゃらぶきを作りました
きゃらぶきとは・・・
蕗(ふき)の茎を醬油(しょうゆ)・酒などで伽羅色(きゃらいろ)(=黒茶色)に煮詰めた食品。
小さいころ、よく祖母が大量に鍋で作っていたのを思い出します
母も祖母の味を引き継いで春になるとどこからか蕗を大量に仕入れてきて
この真っ黒な佃煮を作っていたものです
その時は私も母の手伝いで蕗の皮むきをやっていました
その時は数キロ単位で作っていたように思います
蕗は長いまま売られていたり、ある程度の長さでカットされていたり
様々な形で入手できますが、きゃらぶきに向いているのは細めの蕗
20㎝~25㎝くらいの長さにカットして塩を振り
まな板の上で板ずりします
(まな板の上で塩を振った蕗をコロコロ転がす下処理)
蕗を横にしたままで入る鍋にお湯を沸かし、
下処理した蕗を入れさっとゆでます。
再び沸騰したら水にとりしばらく漬けておきます
こうしておくと表面の皮がむけやすくなるのです
しばらく漬けておいた蕗の皮をむきます
下茹でにする時にあまり短く蕗をカットしてしまうと
皮むきの作業が大変なので、なるべく長めにしておく方がいいんです。
爪で皮をちょっとむいてすっとしたに引くと簡単に取れます
母は蕗の皮を途中までむいて、最後にすべての皮を一気に下に引いてました
うちでのそのやり方で・・・
この作業は蕗のいい香りが小さい頃の思い出がリンクして
とても懐かしく楽しいものでもあります
皮がむけたら5センチくらいの長さにカットしておきます
きゃらぶきに不可欠なのはカツオのきいただし汁
そのだし汁にカットした蕗、日本酒、みりん、醤油、蜂蜜またはオリゴ糖を入れ
ぐつぐつ煮込みます
まだ青みが残っている時点でも十分美味しいのですが
きゃらぶきはこの真っ黒な状態にしないといけないので
しばらく弱火で煮ます
一度火を止めて味をなじませ、時間を置いてから醤油とみりんを少し足して
最後に水分がなくなるまで煮詰めます
冷めたら保存容器などに入れて冷蔵庫で保存
箸休めやお茶漬けにぴったりの常備菜ですね
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